【平安時代】72 平家物語 壇ノ浦の戦い【日本史】 — Transcript
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- 0:01屋島を追われた平家が向かった先は
- 0:03現在の山口県彦島です
- 0:06数年前には栄華を極めた平家も
- 0:09海の上へと追い込まれ
- 0:11本当に逃げ道がなくなってしまいました
- 0:13ついに源平合戦最後の戦い
- 0:16壇ノ浦の戦いの始まりです
- 0:24屋島の戦いの戦場となった四国では
- 0:26この頃東側には田口西側には河野 という一族がいました
- 0:32田口は平家の味方 河野は源氏の味方です
- 0:36田口は前回の動画で少しだけ出てきましたね
- 0:39義経が屋島に行く途中に戦った 田口良遠です
- 0:43今回お話しする壇ノ浦の戦いでは この田口一族が重要なポジションになるので
- 0:49最初にどういう一族かお話ししておきます
- 0:51田口良遠には成良という兄がいます
- 0:55そしてその成良には教能という子供がいます
- 0:58屋島の戦いの前に弟の良遠は
- 1:01義経と戦ってどこかへ逃亡し
- 1:05兄の成良は屋島の戦いで平家側で戦います
- 1:09この間息子の教能のりよしは 3千騎で河野に攻め込んでいました
- 1:13そして屋島の戦いが終わり平家 と成良が瀬戸内海へと逃げた後に
- 1:18教能のりよしは屋島へと帰ってくるのです
- 1:20義経は少数で四国に上陸したので
- 1:233千の軍勢と闘うような力は持っていません
- 1:27義経大ピンチです
- 1:28しかしこのピンチを伊勢義盛が 策略によって切り抜けます
- 1:33何をしたかと言うと 嘘つき作戦です
- 1:36義盛はたった16騎で田口の陣へと向かいます
- 1:40そして「義経から伝令をあずかってきた」と言い
- 1:43陣の中へと入っていきます
- 1:46そして「もう聞いていると思うが戦いは終わった」
- 1:49「平家はほぼ全滅あなたの叔父は 殺したが父である成良は捕えている」
- 1:55というのです 本当は成良を捉えてなんかいません
- 1:58さらに義盛はこう続けます 「あなたの父はあなたが戦いが終わった
- 2:03ことを知らずに攻めてくるので はと心配しています」
- 2:07「今降伏するなら父君に会えるでしょう 戦うか降伏するか選びなさい」
- 2:12と言うのです これを聞いた田口率いる3千騎は
- 2:16降伏を選択 義盛はたった16騎で3千騎を無力化したのです
- 2:22こうして教能を捕まえた源氏
- 2:24成良からすれば息子が源氏に捕まったので
- 2:27気が気じゃありません
- 2:29そんな状態で平家方として壇ノ浦の戦いへと
- 2:32参加していくのでした
- 2:34さて状況を整理します 平家は屋島を追われて最後の拠点
- 2:39彦島に集結 そこに田口成良がいるんですが
- 2:43息子が義経に捕まっていて精神不安定
- 2:45範頼は北九州を攻め落とすことに 成功しているので
- 2:49平家は九州へと逃げることはできません 義経はというと
- 2:53元々平家に反発していた河野水軍や
- 2:56弁慶のコネを使って味方にした熊野水軍を引き連れて
- 3:00周防へと到着
- 3:02この壇ノ浦の戦いでも平家は挟み撃ちをされる形となります
- 3:06しかし海上戦は平家の得意分野 源氏も1ヶ月かけて海上戦の訓練をします
- 3:13そんな状況でついに戦いの日付が決まります
- 3:16源平合戦最後の戦い
- 3:18壇ノ浦の戦いの開戦です
- 3:201185年3月24日
- 3:22この壇ノ浦の戦いが起こった関門海峡
- 3:26実は潮の満ち引きによって 潮の流れが変わります
- 3:29この潮の流れが戦況を左右した という説が有名なので
- 3:34今回はその説に則って壇ノ浦の戦い を見ていきます
- 3:38さて合戦に先立ち源氏の陣では
- 3:41義経と景時との間でまたも一悶着起こります
- 3:46景時は義経に 「私に先陣を切らせてください」
- 3:49と頼むのです 義経としては
- 3:51「俺を差し置いて先陣とは何事か」 と考えるのですが
- 3:55景時は「あなたは大将軍だから軍に指示する役割だ」
- 4:00と反発します これに義経が
- 4:03「大将軍は兄の頼朝だ」と言ったことにより 景時は文句を言い
- 4:08周囲を巻き込んでの仲間割れ寸前になってしまいます
- 4:12結局この論争は落ち着くのですが
- 4:14景時と義経は仲が悪いという点は覚えておいてください
- 4:19一方平家の陣では士気を高め合い 源氏を倒そうと意気込んでいました
- 4:24しかし平知盛はあることに気づきます
- 4:27田口成良が暗い顔をしているのです
- 4:30「息子を心配しているのだ」と気づいた知盛は
- 4:33宗盛に様子がおかしいことを告げ口します
- 4:37知盛としては「成良が裏切りそうだ」 と思ったのでここで殺そうとしたのですが
- 4:42宗盛は「証拠もないのにそんなことはできない」として
- 4:45それを許しません 結局そのまま戦いへと向かっていきます
- 4:49ついに戦いが始まります
- 4:52この頃潮の流れとしてはほぼ止まった状態でしたが
- 4:56すぐに東に向けて潮が流れ始めます
- 4:58流れる川を想像すればわかりますが
- 5:01流れに沿って進む方が操舵しやすいし疲れません
- 5:05反対に流れに逆らって進もうと すると操舵しにくいし疲れます
- 5:10つまりこの時有利なのは潮の流れ に乗っている平家です
- 5:14海上戦に慣れた平家は弓を使って 猛攻撃を仕掛けていきます
- 5:18おそらく平家は潮の流れが自分 たちに有利な時間に戦いを始めたのでしょう
- 5:22源氏を押し込んでいきました
- 5:25しかし平家物語ではここでイルカの群れが現れます
- 5:30平宗盛はこの大群のイルカを珍しがり
- 5:33陰陽師を呼んで吉凶を占わせます
- 5:36陰陽師がいうには「このイルカが源氏の方に引き返せば源氏の負け」
- 5:41「平家の方にきて通り過ぎれば平家の負けとなるでしょう」
- 5:46と告げるのです
- 5:47結局このイルカたちは平家の船 の下を潜り通り過ぎていくのです
- 5:53あくまで個人的な考えですが このイルカの大軍は
- 5:56潮の流れが西へと変わったことを 表現しているのではないかなと思います
- 6:00潮の流れが西に変わったということは
- 6:03源氏が有利な時間です 源氏は平家を西へと押し込んでいきました
- 6:08しかし平家にはある秘策がありました いかにも安徳天皇が乗っていそうな
- 6:13豪華な唐船には安徳天皇や二位尼たちをのせず
- 6:18普通の船に乗せていたのです つまり唐船を使った囮作戦でした
- 6:23源氏が唐船に近づいたところを 周囲から叩きのめそうとしたのです
- 6:27しかし源氏はいつまでたっても
- 6:29唐船に近づこうとしません それどころか
- 6:32普通の船で安徳天皇と三種の神器を探し回っているのです
- 6:37実は平家の作戦は源氏に筒抜け 田口成良が源氏に寝返って
- 6:42情報を渡していたのです
- 6:45これに気づいた知盛は「やはりあの時殺しておくべきだった」と後悔
- 6:50平家の劣勢を見て今まで味方をしていた海賊たちが どんどん源氏に寝返っていきます
- 6:56こうなるともう勝負は決まったようなものです
- 6:59さらに源氏は船の操縦士も狙い始め
- 7:02混乱した平家軍を見て知盛は安徳天皇の元へと向かいます
- 7:06「もはやこれまでとなりました」と告げ
- 7:09知盛は最後に船を掃除してまわります
- 7:13平清盛の妻だった二位尼つまり 平時子は
- 7:17いつでも死ぬ準備ができていました
- 7:20すぐに八尺瓊勾玉と天叢雲剣を持ち
- 7:23安徳天皇を抱き抱えます
- 7:26安徳天皇が「どこにいくのだ」と尋ねるので
- 7:29二位尼は泣く泣くこういいます
- 7:32「もはや運が尽きました東に向かって伊勢神宮にお別れをしてください」
- 7:37「そして西の方角にあると言われる阿弥陀仏の極楽浄土へと念仏を唱えてください」
- 7:43これを聞いて安徳天皇は手を合わせます
- 7:47当時安徳天皇は8歳現代なら小学2年生の子供です
- 7:52その子供が小さな手を合わせる 様子に船の上に乗っていた平家の人々は涙を流します
- 7:57海の底にも都があります
- 8:00二位尼はそう告げて安徳天皇と ともに海へと身投げしました
- 8:05すぐに安徳天皇の母建礼門院が 確実に死ねるようにと重りを持って後を追います
- 8:12しかし持った重りが焼き石と硯だったので
- 8:15重さが足りず沈めませんでした
- 8:18源氏方の兵が熊手に髪をひっかけて引き上げられます
- 8:21残る三種の神器は八咫鏡ですが
- 8:24八咫鏡は沈む前に取り 返すことができました
- 8:28もう平家には守るものはありません
- 8:31平家の名に恥じぬよう
- 8:32晒し首になんてされないようにと
- 8:34たくさんの平家が重りを持って 海の底へと沈んでいきます
- 8:39しかし清盛の死後棟梁となった 宗盛とその息子清宗は
- 8:44次々と沈んでいく平家の人々を見て呆然としていました
- 8:48死ぬのを躊躇っていたのです
- 8:50これを見た平家の侍は情けなく思い
- 8:53海へ突き落とします
- 8:55しかし二人は上がってきて源氏方に捕まるのです
- 8:59最後の最後まで戦い続けていた平教経は
- 9:01どうせ死ぬのだからと源氏の兵を蹴散らしていました
- 9:05しかし平知盛から
- 9:07「死ぬ前に大したことない敵を殺して罪を作るな」
- 9:10と言われたことにより戦うことをやめ
- 9:13大した敵である義経を探しまわった末に見つけます
- 9:17しかし義経はその身軽さを生かして教経の攻撃を避け
- 9:21船から船へと乗り移っていくのでした
- 9:24教経は義経を殺すことを諦め大声をあげます
- 9:28「俺を捕まえて鎌倉へ連れて行け
- 9:30頼朝に言いたいことがある」 これを聞いて兵が3人教経のもとへと近づいてきます
- 9:36これに対して教経は一人を蹴落とし
- 9:39右手と左手で残る二人を捕まえて 「道連れにしてやる」と言って
- 9:44海へと飛び込むのです
- 9:47こうして平家一門が死んでいく のを見届けた平知盛は
- 9:51「見るべきものは見届けた」として 鎧を二枚着て重りとし
- 9:56海へと飛び込んでいくのでした
- 9:59多くの平家が死んでいった関門海峡には
- 10:01安徳天皇を祀る赤間神宮があります
- 10:04海の底にある都竜宮城を模した見た目をしており
- 10:08すぐ隣には安徳天皇の御陵である阿彌陀寺陵
- 10:12そしてそのすぐそばには平家一門の墓があります
- 10:16ここに名を連ねているのは海へと沈んでいった平家たちなので
- 10:21死ぬことをしなかった平宗盛の名前はありません
- 10:24後にこの戦いは琵琶法師によって語り継がれていき
- 10:28平家の亡霊伝説などに派生していきます
- 10:31その伝説で最も有名な耳なし芳一
- 10:34その舞台となる阿弥陀寺
- 10:36それこそが現在の赤間神宮なのです
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