【昭和時代】249 二・二六事件とは?わかりやすく簡単に【日本史】 — Transcript
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- 0:00東京都渋谷区には 二二六事件慰霊像という観音像
- 0:05があります ここはかつて陸軍の刑務所があった
- 0:08場所 二二六事件を引き起こした青年
- 0:11将校たち13名は この刑務所の北西部
- 0:15慰霊像があるまさにこの場所で 処刑されました
- 0:18大日本帝国陸軍 最初で最後のクーデター
- 0:22二二六事件とはどのような事件 だったのでしょう
- 0:28二二六事件を引き起こしたのは 陸軍の青年将校たちでした
- 0:33陸軍の軍人になるためには まず陸軍士官学校という学校で学ぶ
- 0:38必要があります その陸軍士官学校を卒業した後
- 0:41に陸軍の中で 若手中堅ベテランと出世していく
- 0:45のです 今回の動画には主に4人の登場人物
- 0:49が出てきますが 真崎甚三郎や荒木貞夫林銑十郎
- 0:54といった人々がベテランにあたり 永田鉄山が中堅にあたります
- 0:58そして二二六事件を引き起こした 青年将校というのは
- 1:02それより下の若手の人々 陸軍士官学校を卒業したての青年
- 1:07たちでした
- 1:08しかし陸軍というのはその名の 通り軍隊なので
- 1:11その下に沢山の兵士がいます 彼らは軍服を着ているものの元々
- 1:16は農民です 当時の農民と言えば世界恐慌の
- 1:20あおりを受けて 貧しい生活を強いられていた人々
- 1:23中には生活が立ち行かなくなって 娘が身売りをしているような家
- 1:28もあり 貧しい家族を置いて兵役にやってきた
- 1:31人々が大勢いました 青年将校はそのような貧しい農村
- 1:35出身者の隊長を務め 生活を共にし訓練しまとめあげる
- 1:40ような仕事をしていたのです そうなると当然農村のひどい現状
- 1:44を聞きますので 次第に同情を寄せるようになります
- 1:47我々は兵を教育している しかし農村が今のままでは安心
- 1:52して戦争にゆけない 日本を立て直さなければいけない
- 1:56そのように考えるようになって いきます
- 1:58そんな青年将校たちが頼ったの が
- 2:01荒木貞夫です 彼は言葉によって人を惹きつける
- 2:04才能の持ち主で 日本を強くしなければならない
- 2:08政党に政治を任せてはいられない 軍部が主導して政治改革を行おう
- 2:13と主張していました 青年将校たちからすると
- 2:16荒木貞夫なら今の日本を何とか してくれるかもしれない
- 2:19という気持ちになります こうして荒木貞夫は英雄待望の
- 2:23ムードに乗じて 青年将校たちからの熱狂的な支持
- 2:26を集めていき ついに陸軍大臣となりました
- 2:30当時陸軍で最も偉い役職は 陸軍省の長官である陸軍大臣
- 2:36参謀本部の長官である参謀総長 教育総監部の長官である教育総監
- 2:42の3つでした この中の1つに就任した荒木貞夫
- 2:45は 露骨に人事を変更していきます
- 2:48まずは真崎甚三郎を参謀次長に 任命
- 2:51当時の参謀総長は皇族の閑院宮 載仁親王なので実質お飾り
- 2:57つまり参謀本部の実権は真崎甚 三郎が握りました
- 3:01次に林銑十郎を教育総監に任命 こうして陸軍三長官は荒木貞夫
- 3:07真崎甚三郎林銑十郎という 同じ派閥の人々によって独占された
- 3:12のです
- 3:13しかし問題だったのは 荒木は言葉によって人を惹きつける
- 3:17才能を持っているだけで 政治の才能が無かったことでした
- 3:21軍備拡張のために予算を要求した ものの
- 3:24その主張が通らずに失敗するなど して
- 3:27政治的能力の低さが浮き彫りになって いきます
- 3:30そうなると次第に周囲は冷静になって いき
- 3:33荒木貞夫は急激に人気を失って いきました
- 3:36こうして青年将校たちは路線を変更 荒木貞夫ではなく真崎甚三郎を
- 3:41押し立てて 日本を立て直そうとしていきます
- 3:44この真崎甚三郎という人物は 先ほどお話した陸軍士官学校の
- 3:49校長を務めていたという経験も あり
- 3:52卒業したての青年将校たちから は
- 3:54信頼されている存在でした こうして人気を失った荒木貞夫
- 3:58は 病気を理由に陸軍大臣を辞職
- 4:01林銑十郎が陸軍大臣となり 真崎甚三郎が教育総監となりました
- 4:07ところが真崎甚三郎もくせ者で 青年将校たちからの支持を利用
- 4:12して 自分の考える改革を進めようとして
- 4:15いきます そのような真崎の言動が
- 4:17天皇やその側近勢力内部で 悪い評判を呼び始めました
- 4:21ここで動いたのが最後のひとり 林銑十郎です
- 4:25彼は政治的な流れを読むことが 上手い人物だったので
- 4:29荒木貞夫や真崎甚三郎の評判が 落ちているという雰囲気を感じ
- 4:33取ります すると林銑十郎は二人から距離
- 4:37を取り始めたのです これに同調したのが永田鉄山でした
- 4:41荒木と真崎はダメだ 政治力の高い林銑十郎につこう
- 4:45そう考えたのです その後林銑十郎は永田鉄山を軍
- 4:49務局長に起用して 彼と共に荒木や真崎の活動を抑
- 4:54えようとしていきます こうして陸軍は2つに分裂
- 4:57荒木貞夫真崎甚三郎を中心に 青年将校から支持された勢力と
- 5:03林銑十郎永田鉄山を中心とする 勢力に分かれます
- 5:07これが皇道派と統制派です
- 5:10この2つの勢力は お互いに日本の改革を目指して
- 5:13いましたが その手段が違いました
- 5:16先ほどお話した通り 農村の厳しい現状を聞いた青年
- 5:19将校たちはそれに同情し 日本を作り替えなければいけない
- 5:24と思っている そこで彼らが到達したのは
- 5:27日本は天皇中心の国である なのに元老重臣政党財閥などの
- 5:33特権階級が政治を好き勝手にしている 特権階級が天皇と国民を分断している
- 5:40のだ 武力によって特権階級を排除して
- 5:43天皇と国民を直接つなげるべき だ
- 5:46という考えでした このように考える青年将校たち
- 5:49を利用して 日本の改革を行おうとするのが
- 5:52皇道派です 対する統制派は
- 5:55武力による国家改造はダメだ 合法的な手段によって国家改造
- 6:00を行おう 特権階級はむしろ利用すべきだ
- 6:03という考えでした こうして統制派は青年将校らによる
- 6:07過激な運動を弾圧していき それに皇道派が抵抗していく
- 6:12という図式で 両者の対立が深まっていきます
- 6:15そのような中で起きた事件が 陸軍士官学校事件です
- 6:19陸軍士官学校というのは 先ほど言った通り陸軍に入るための
- 6:22学校です この学校に通っている一部の学生
- 6:26たちが 青年将校たちに影響を受け
- 6:29彼らに接近しました ところがそれを見た別の学生が
- 6:32士官学校の先生にそれを報告 すると先生は逆にそれを利用して
- 6:38学生を送り込み 情報収集にあたらせました
- 6:41そこで青年将校たちが直接行動 に出るという計画を話していた
- 6:46のを聞いて クーデター計画が発覚
- 6:48その知らせを聞いた統制派は青年 将校と学生を逮捕し
- 6:52軍から追い出したのです しかし実際のところ直接行動に出る
- 6:57という計画は 口先だけのもので何も準備など
- 7:00はされていませんでした 当然証拠は見つかりません
- 7:04結局証拠不十分で起訴されず この一連の流れを受けて青年将校
- 7:08たちは 我々を取り締まりたい統制派による
- 7:11陰謀だと主張して 運動をさらに過激化させていき
- 7:15ます
- 7:16こうなると統制派は 更に規制を強めなければなりません
- 7:19ということで考えられたのが 真崎甚三郎を教育総監から外す
- 7:24ことでした 当然真崎はこれに猛反対しました
- 7:27が 林銑十郎は閑院宮に根回ししていた
- 7:30ため 真崎は罷免
- 7:32渡辺錠太郎が後任に決まりました ついに皇道派は
- 7:36陸軍三長官の役職から締め出されて しまったのです
- 7:39こうなると皇道派は激怒します 特に相沢三郎という人物は
- 7:44真崎を崇拝していたため ぶち切れていました
- 7:47真崎さんを締め出した黒幕は永田 鉄山だ
- 7:50そう考えた相沢三郎は 陸軍省に入り込み
- 7:53白昼堂々永田鉄山を襲って刺し 殺したのです
- 7:57これによって永田は命を落とし 統制派はリーダーを失ってしまい
- 8:01ました しかもこの事件の責任を取って
- 8:04林銑十郎は陸軍大臣を辞任 中立的で派閥色が薄いと思われた
- 8:10川島義之が 後任の陸軍大臣に就任します
- 8:13もはや皇道派と統制派の激突は 避けられないところまできています
- 8:18統制派の人々は永田鉄山を失って 激怒しているし
- 8:21皇道派の青年将校たちは 相沢さんに続け
- 8:25と考えてますます運動を過激化 していきます
- 8:28こうして青年将校たちは 特権階級を暗殺し
- 8:32国家改造を行う計画を立てていき 1500名近くの兵士を率いて反乱を起こす
- 8:38にいたるのです こうして起きたのが
- 8:40二二六事件です
- 8:44蹶起した陸軍青年将校たちの多く は
- 8:53歩兵第一連隊 歩兵第三連隊
- 8:56近衛歩兵第三連隊に所属しており ここから出発して各々の分担場所
- 9:01へと向かっていきます 襲撃は東京の各地でほぼ同時に
- 9:04行われていますので 主要な場所を1つずつ見ていきましょう
- 9:08まずは首相官邸からです
- 9:10首相官邸で狙われたのは 当時の総理大臣である岡田啓介
- 9:15武装した300の兵は二手に分かれて 侵入し
- 9:18官邸内部で岡田啓介を捜索します その過程で岡田の娘婿である松尾
- 9:23伝蔵が青年将校たちに射殺され 顔が似ていたためそのまま岡田
- 9:28を殺したと勘違い 岡田総理本人は首相官邸を逃げ
- 9:32回った末 奇跡的に女中部屋に
- 9:34隠れおおせており 後に官邸を脱出することに成功
- 9:38しています
- 9:39それでは場所を移します 内大臣の斎藤実も
- 9:42この事件で狙われました 武装した150の兵は
- 9:45ここでも二手に分かれて侵入しています 斎藤実が物音で寝室から出てきた
- 9:50ところを ピストルと機関銃で射撃
- 9:53春子夫人は殺すなら私を殺してください といって斎藤の体に覆いかぶさり
- 9:58ましたが 青年将校たちはそれを引き離して
- 10:01一斉射撃 全身47か所に弾丸が撃ち込まれ
- 10:05数十か所に切り込まれるという 残酷な殺し方でした
- 10:09斎藤実を殺害した将校たちは その後約30人の兵を引き連れて
- 10:14斎藤実邸を出発し 渡辺錠太郎邸へと向かっていき
- 10:18ます
- 10:19こうして杉並区に到着した青年 将校たちは
- 10:22玄関に向かって機関銃を乱射 朝6時ごろの襲撃ということもあり
- 10:27渡辺はすでに起きて服装を改めて いました
- 10:30警備の憲兵2名が応戦しているうち に
- 10:32裏手から侵入され銃撃戦となり ピストルで応戦したものの弾を
- 10:37撃ち尽くしてしまった渡辺は 機関銃の乱射によって死亡
- 10:41さらに十数か所に撃ち込まれた うえで
- 10:43切り傷を与えられ 壮絶な最期を遂げました
- 10:47それでは東京中心部に視点を戻 します
- 10:50江戸城北の丸のすぐ近く ここには侍従長の官邸があり
- 10:54鈴木貫太郎が住んでいました 丸腰で反乱軍の前に出ていった
- 10:58鈴木貫太郎は 閣下でありますかと聞かれると
- 11:01そうだ私が鈴木だ なぜこんな騒ぎをしているのか
- 11:04話したらいいじゃないか と冷静に返答
- 11:07しかし彼らが答えることはなく 閣下昭和維新のため一命を頂戴
- 11:12いたしますといって ピストルを撃ち込まれました
- 11:14撃たれた鈴木が倒れると 青年将校はとどめを刺そうとしました
- 11:19が 倒れた鈴木にのそばに夫人が駆け
- 11:21寄って それだけはどうかやめてください
- 11:24と頼み 青年将校は思いとどまって引き上げ
- 11:27ていきます
- 11:28更に場所を移してみると 赤坂でも事件が起きていました
- 11:32大蔵大臣の高橋是清 彼も約120名の兵に狙われて命を
- 11:37落としています 高橋是清は二階で寝ていました
- 11:40が 乱入者は天誅と叫んで布団をまくり
- 11:43上げ ピストルで高橋を射殺
- 11:46その上死んだ高橋を刀で切り付けて います
- 11:49この他に彼らが襲撃したのは 内務大臣官邸陸軍大臣官邸
- 11:54警視庁陸軍省及び参謀本部など です
- 11:58占拠された警視庁は外部との通信 を遮断され
- 12:02警察は一時麻痺状態にされてしまい ました
- 12:05こうして目的を達成した青年将校 たちは
- 12:08日本の政治の心臓部ほとんどすべて を占拠
- 12:11今までにないほど大規模な 正規軍による反乱となります
- 12:15こうして長い夜が明けたものの この段階で陸軍は
- 12:19青年将校に対する対応を決めき れていませんでした
- 12:23考えられる対応は大きく分けて 3つ
- 12:251つ目が反乱軍への同調 2つめが反乱軍の鎮圧
- 12:303つめがその中間です この事件を利用して革新運動を
- 12:35一挙に進めたい という考えもあれば
- 12:38決起部隊を反乱軍とせずに穏便 にことを収めたい
- 12:42という考えもあり これは勝手な行動であり断固鎮
- 12:46圧する という考えもあるという状況でした
- 12:49こうして陸軍内部は大きな混乱 の中
- 12:51事態の収拾に動いていきます
- 12:54一方青年将校たちは 占領した陸軍大臣官邸を連絡場所
- 12:58として使っていました 彼らはここで陸軍大臣の川島義之
- 13:02と面会し 特権階級が国民と天皇の間に入って
- 13:06邪魔をしている 特権階級を排除して天皇親政を
- 13:10実現する と言って蹶起した理由を説明します
- 13:14ところが彼らは元老や重臣を殺した 後のことは
- 13:18漠然とした計画しか持っておらず 統制派を追放し皇道派寄りの内閣
- 13:23を樹立してくれ この事件をきっかけに昭和維新
- 13:26実現に導いてくれという いわば他人任せな計画でした
- 13:31こうして陸軍大臣と青年将校が 押し問答を繰り返しているうち
- 13:35に 陸軍の重要人物たちが陸軍大臣
- 13:37官邸に集まってきます 特に重要だったのが真崎甚三郎
- 13:42です 真崎は到着すると青年将校たち
- 13:45に向かって とうとうやったかお前達の心は
- 13:48ヨヲックわかっとると話しかけ ます
- 13:50そのような様子を見て青年将校 たちの中には
- 13:53真崎さんが対応してくれるという 安心感が広がっていきました
- 13:57真崎はこの事件を利用して皇道 派の地位を強化しようと考えて
- 14:02いたのです こうして真崎は陸軍大臣の川島
- 14:06と会見 こうなったらしかたがないだろう
- 14:08くるべきものがきたのだ と主張して
- 14:11青年将校の要望を天皇に伝えよう じゃないか
- 14:14と言い始めます
- 14:16こうして真崎に押されて川島陸軍 大臣は宮中へ参内
- 14:20天皇に拝謁して 青年将校が蹶起しました
- 14:24その理由は特権階級を排除して 天皇親政を実現することだそう
- 14:28です と状況を説明しました
- 14:31しかし川島はそれ以上何も言え なくなります
- 14:34昭和天皇は事件に激怒しており 叛乱軍をすみやかに鎮圧するように
- 14:39と言い渡されたのです 天皇の強い意志に言葉を返せず
- 14:44川島義之は恐懼退出 青年将校たちの要望を伝えるなんて
- 14:49到底不可能でした
- 14:50さてこうなると問題は どうやって青年将校たちを鎮圧
- 14:54するかです 陸軍は事態の収拾を協議する中で
- 14:58天皇の名前で帰還命令を出して もらおう
- 15:01それでだめなら戒厳令を布こう という案が出てきます
- 15:05しかし荒木が その前に我々にすべきことがある
- 15:08帰還しろと説得しようと提案 真崎がこれを支持したため
- 15:13まずは説得し それに応じなかった場合天皇の
- 15:16命令をいただき戒厳令を布く その上で討伐するという方針が
- 15:21決まりました
- 15:22こうして青年将校への説得が始まり ます
- 15:25その方法は陸軍大臣の名前のもと で告示を出し
- 15:29決起した理由は天皇に伝えられている その行動は国を思う気持ちの表
- 15:34れである 青年将校の真意はよくわかった
- 15:37し自分たちも賛成である その線によって努力するから安心
- 15:42して帰還せよ といって説得するというものでした
- 15:45このような内容が青年将校たち に伝わると
- 15:48彼らは自分たちの行動が天皇に 認められた
- 15:52と感じて喜びます しかし実際のところ天皇は激怒
- 15:56しており 決して彼らの行動を認めてはい
- 15:58ません この告示によって天皇の考えと
- 16:01青年将校の考えには 大きな溝ができあがってしまい
- 16:05青年将校たちは 事態はうまく進んでいると勘違い
- 16:09して 行動が認められたのだから帰還
- 16:12はしない と主張するようになっていきます
- 16:15こうなると大変です 帰還を命じて告示を出したつもり
- 16:18が その告示によって青年将校たち
- 16:20が勢いづいてしまいました とうとう陸軍上層部は直接会って
- 16:24説得しましたが 荒木が開口一番
- 16:27君たちが天皇の権力を勝手に使 おうとするなら私は断然違う意見
- 16:32である と発言
- 16:34最初からそのような態度だった ので
- 16:36当然説得が上手くいくはずもなく 青年将校たちは撤退を受け入れ
- 16:41ませんでした
- 16:42こうして説得が失敗に終わった ことで
- 16:44ついに戒厳令が布かれます 戒厳令というのは戦時または異常
- 16:49な事態が国内に発生したとき 立法権司法権行政権の全部または
- 16:55一部を 軍の支配下に移すことを宣言する
- 16:58命令です 戒厳司令部になったのは軍人会館
- 17:01その実権を握ったのは石原莞爾 で
- 17:04彼の作戦により戒厳司令部は 青年将校たちの鎮圧に乗り出して
- 17:08いきます
- 17:10だんだんと情勢は青年将校たち にとって
- 17:12不利になってきました 昭和天皇は即時鎮圧を何度も強く
- 17:17要求し 朕自ら近衛師団を率ゐ此が鎮定
- 17:21に当たらん とさえ発言するほどお怒りの様子
- 17:24陸軍では統制派の幹部たちが 秩序を乱す皇道派や青年将校に
- 17:29反感を持っていたし 海軍では斎藤実鈴木貫太郎岡田
- 17:34啓介という 三人の海軍大将を襲撃されたこと
- 17:37で反感を持っていました 当時連合艦隊は土佐沖で演習して
- 17:42いましたが 事件発生後すぐに電報を入れて
- 17:45東京湾に集結 更に陸戦隊を芝浦に上陸させ海軍
- 17:49省の警備につかせており もしも陸戦で青年将校たちを鎮
- 17:53圧できなければ 国会議事堂に向かって艦砲射撃
- 17:57を浴びせるという作戦すら立て ていたのです
- 17:59最後の説得も失敗に終わり ついに昭和天皇は
- 18:03占拠部隊を速やかに所属部隊の 隷下に復帰せよ
- 18:07という命令を発令 第三段階の討伐が始まりました
- 18:11天皇の命令は軍人にとって絶対 的なもので
- 18:14これに背くと勅命に背いた逆賊 ということにされます
- 18:18しかし青年将校たちは 先ほど陛下は我々の行動を認めて
- 18:22くださったはず この命令は偽物ではないかと混乱
- 18:26し 極限の状況の中で
- 18:28帰順するか抵抗するか はたまた自決するかの決断を迫
- 18:32られていました
- 18:33周辺の住民には避難命令が出され 2万4000の軍勢が反乱軍を包囲します
- 18:39包囲軍は戦車を先頭にして少しずつ 包囲網を狭めていき
- 18:44陸軍大臣官邸に突入 戒厳司令部は
- 18:47勅命下る軍旗に手向かふなと書 いたアドバルーンを上げるとともに
- 18:52飛行機が下士官兵に告ぐという 帰順勧告のビラを撒いて
- 18:57今からでも遅くないと反乱部隊 の帰順を呼び掛けます
- 19:01更にラジオ放送なども活用して 最後の説得が試みられました
- 19:05兵に告ぐ 敕命が発せられたのである
- 19:09既に天皇陛下の御命令が発せられた のである
- 19:13お前達は上官の命令を正しいもの と信じて
- 19:17絶対服従をして 誠心誠意活動してたのである
- 19:20此上お前達が飽くまでも抵抗した ならば
- 19:23それは敕命に 反抗することになり
- 19:26逆賊とならなければならぬ 正しいことをしたと信じていた
- 19:30のに それが間違っていたと知ったならば
- 19:34徒らに今までの行きがかりや 義理上からいつまでも反抗的態度
- 19:38をとって 天皇陛下にそむき奉り
- 19:40逆賊としての汚名を 永久に受ける樣なことがあって
- 19:43はならぬ 今からでも決して遅くないから
- 19:45直ちに抵抗をやめて軍旗の下に 復帰する様にせよ
- 19:50そうしたら今までの罪も許される のである
- 19:53お前達の父兄は勿論のこと 国民全体もそれを祈っているの
- 19:58である 速かに現在の位置を捨てて帰って
- 20:02こい このような必死の説得により
- 20:05ついに一発の弾丸も打たれること なく
- 20:07反乱部隊は続々と帰順 こうして反乱は鎮圧されました
- 20:12反乱を指導した青年将校十七名は 逮捕され
- 20:16非公開で行われた弁護人なしの 軍法会議で死刑が決定
- 20:20この事件をきっかけに陸軍では 皇道派が没落し
- 20:24統制派は粛軍という名目で 反対派を次々と追放していきます
- 20:30こうして陸軍が一体になって政策 遂行にあたる体制が
- 20:34急速に固められていき 日本は戦争へと向かっていくの
- 20:38でした
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