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【昭和時代】247.3 五・一五事件とは?なぜ犬養毅が狙われた?【日本史】 — Transcript

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  1. 0:01はいどうもみなさんこんにちは 今回は五一五事件についてお話
  2. 0:05していきます 五一五事件とは当時の総理大臣
  3. 0:08だった犬養毅が 軍部の青年将校たちによって殺害
  4. 0:12された事件です この事件により軍部の発言力が
  5. 0:15強まって 日本は戦争へと進んでいきます
  6. 0:18そんな大きな転換点となった五 一五事件について
  7. 0:22今回の動画で確認していきましょう
  8. 0:261931年9月18日 陸軍内部のグループ一夕会が
  9. 0:31南満州鉄道の線路を爆破しました 柳条湖事件です
  10. 0:35その後満州領有を目論む一夕会 は
  11. 0:38関東軍を動かして満州の占領を 開始
  12. 0:42総理大臣の若槻礼次郎は これ以上騒動を広げないと言って
  13. 0:46攻撃中止を命令しましたが 関東軍は命令を聞きませんでした
  14. 0:51こうして関東軍の制御に失敗した 若槻礼次郎は辞任
  15. 0:55次に総理大臣となったのが 犬養毅です
  16. 0:58こうして犬養内閣が成立すると 一夕会が動き始めます
  17. 1:03一夕会の目的は 陸軍内部の人事を刷新し
  18. 1:06満蒙問題を解決すること しかし陸軍上層部は依然として
  19. 1:11宇垣閥で占められており 一夕会にとっては邪魔な存在でした
  20. 1:16宇垣閥はだめだ 陸軍を刷新しなければ
  21. 1:19そう考えていた一夕会は あることを思いつきました
  22. 1:23荒木貞夫を陸軍大臣にしようとした のです
  23. 1:26荒木貞夫は一夕会が支援している 九州閥の人物で
  24. 1:30宇垣閥と対立する立ち位置にいます 彼を陸軍大臣にすれば
  25. 1:34一夕会の発言力も強まるでしょう ところが当時の陸軍大臣の決め方
  26. 1:39は特殊な決め方で 陸軍大臣参謀総長教育総監の陸軍
  27. 1:44三長官が 一人の人物を推薦して決定する
  28. 1:48という決め方をしていました となるとこの3人に荒木貞夫を推薦
  29. 1:52してもらわなければいけません しかしこの時の三長官は
  30. 1:56宇垣閥2名と九州閥1名という比率 だったので
  31. 2:00九州閥の荒木貞夫が 選ばれることはないでしょう
  32. 2:04これはまずい なんとかしなければ
  33. 2:06そう考えた一夕会は政治工作を 開始しました
  34. 2:10その政治工作というのは 簡単に言うと根回しです
  35. 2:13一夕会の会員の中に鈴木貞一という 人物がいますが
  36. 2:18彼は政友会幹事長の森格と元々 仲が良かったので
  37. 2:22このルートを通じて政友会に根 回しをします
  38. 2:26荒木貞夫を陸軍大臣にしたいと 伝えるわけです
  39. 2:29そして裏から犬養毅を操って 陸軍大臣の決め方を変えたい
  40. 2:3523人の候補者を出してほしい と依頼してもらったのです
  41. 2:38こうしてあがってきた候補者の中 から
  42. 2:40犬養毅に荒木貞夫を選ばせること で
  43. 2:44ついに一夕会が陸軍大臣のポスト を手に入れました
  44. 2:47こうなると後は簡単です 荒木貞夫に陸軍大臣の権力を使
  45. 2:52わせて 真崎甚三郎を参謀次長に置きます
  46. 2:56当時の参謀総長は皇族の閑院宮 載仁親王なので実質お飾り
  47. 3:01つまり参謀本部の実権は真崎甚 三郎が握りました
  48. 3:06更に林銑十郎を教育総監に任命 したことで
  49. 3:09陸軍省参謀本部教育総監部という 陸軍のトップを九州閥が独占
  50. 3:15他にも宇垣閥の人物をどんどん 追放し
  51. 3:18一夕会会員を要職に任命していきました こうして一夕会が陸軍中枢を掌握
  52. 3:25するようになったのです
  53. 3:26当然そうなると陸軍の方針も大きく 変わります
  54. 3:29これまでの宇垣閥は 政党と協力して政治を行おうという
  55. 3:34意向を持っていましたが これからの九州閥は違います
  56. 3:37一夕会が政党を嫌っていたため 政党と協力はしません
  57. 3:42政党に政治を任せてはいられない 軍が政治を引っ張っていく
  58. 3:46そのような考えのもと 軍が政治に口出しをするようになって
  59. 3:50いきました
  60. 3:51さて日本国内はそのような状況 でしたが
  61. 3:53忘れてはいけないのが 拡大を続けている満州事変です
  62. 3:57一夕会が陸軍中枢を掌握すること になったので
  63. 4:01当然陸軍は関東軍の行動を承認 していきます
  64. 4:05一方政府の犬養毅は 満州事変は承認できないと考えて
  65. 4:09おり 知り合いの伝手を辿って
  66. 4:11話し合いによって中国との関係 をよくしようと考えていたのです
  67. 4:15こうして陸軍の考えと犬養毅の 考えは
  68. 4:18対立するようになりました
  69. 4:20そのような中でも満州事変は拡大 を続け
  70. 4:23とうとう関東軍は満洲の占領に 成功
  71. 4:27後はこの占領した満州をどうする かという問題です
  72. 4:31当初の一夕会の構想では 日本が満州を領有するというもの
  73. 4:36でしたが さすがに政府がそれには同意しない
  74. 4:39だろうと考えます ということで清国最後の皇帝である
  75. 4:43宣統帝溥儀を担ぎ出して 中国で中国人による自発的な独立
  76. 4:48運動があり それを日本が助けたという体裁
  77. 4:51のもと 新しい国を作ることにします
  78. 4:54こうして建国されたのが満州国 です
  79. 4:56ここまでくれば一夕会の計画はあと 一歩です
  80. 5:00日本と満州国の間で条約を結び 軍事外交内政などの権限を日本
  81. 5:07に任せるということを決めてしま えば
  82. 5:09日本が満州国を支配することができます しかしここに立ちはだかるのが
  83. 5:14犬養毅でした 犬養毅は
  84. 5:17満州国建国は中国の領土を分割 することになる
  85. 5:20これは九カ国条約に違反する 満州国を国だと認めることはできない
  86. 5:26という立場を取っていたのです こうなると犬養毅は陸軍にとって
  87. 5:30大きな障害となっていきます
  88. 5:32当時の日本で政府に反感を持って いたのは陸軍だけではありません
  89. 5:36海軍や国民など 様々な人々が政党政治に失望し
  90. 5:40新しい政治の到来を願っていました 世界恐慌の影響が日本に到達し
  91. 5:46国民は苦しい生活を強いられている のに
  92. 5:49政党政治家たちは足の引っ張り 合いをしているし
  93. 5:52財閥は恐慌を金儲けに利用している そのような状況を見て人々は
  94. 5:57日本が危機に陥り国民が貧しく なったのは
  95. 6:00支配層の腐敗と無能が原因だ と考えるようになったのです
  96. 6:05ということで海軍や過激な国民が 動き始めます
  97. 6:09まず海軍の動きですが 海軍の青年将校たちはクーデター
  98. 6:13を計画するようになりました 政党政治はダメだ
  99. 6:17という考えのもと 支配者たちを打ち破ろうと計画
  100. 6:20していたのです 海軍としては陸軍も立ち上がって
  101. 6:23くれるだろう と考えていましたが
  102. 6:25既に陸軍は一夕会が勢力を伸ば しています
  103. 6:29わざわざクーデターに参加する ような
  104. 6:31危ない橋を渡らなくても 自分たちの考えや意見が政治に
  105. 6:35反映される可能性はありました そのような考えから陸軍はこの
  106. 6:39計画には乗らず 容認する姿勢を取ったのです
  107. 6:43次に過激な国民の動きですが 彼らは支配層の腐敗と無能によって
  108. 6:48生活が苦しくなったと考えてい ました
  109. 6:51ということでまずは支配層の中の ひとりである
  110. 6:53井上準之助が狙われます 彼はかつて大蔵大臣として金解禁
  111. 6:58政策を推進し 世界恐慌が日本に広まる原因の
  112. 7:021つを作った人物 井上準之助は無能だ
  113. 7:05あいつのせいで生活が厳しくなった そう考えた青年により
  114. 7:09井上準之助は射殺されます 更にそれから約一か月後
  115. 7:13今度は三井合名会社理事長の 団琢磨が狙われます
  116. 7:18我々は恐慌で生きることすらまま ならない
  117. 7:21それなのに三井財閥は恐慌を金儲け に利用している
  118. 7:25三井財閥は腐っている そう考えた青年により
  119. 7:29彼も射殺されたのです これら2つの事件は井上日召という
  120. 7:33僧侶が率いている 血盟団のメンバーによって引き
  121. 7:36起こされたもので 国家改造の一番手っ取り早い方法
  122. 7:40は 支配階級の指導者を暗殺し
  123. 7:43テロを実行することだと考える 人々すら
  124. 7:45現れるようになっていたのです
  125. 7:48この血盟団事件以後 当然政治家たちは命を狙われる
  126. 7:51危険性を感じ 警戒を厳重にしていきました
  127. 7:55そうなると海軍の青年将校たち にも捜査の手がのびてきます
  128. 7:59まだ準備不足だ しかし決行を急がなければ
  129. 8:03焦り始めた青年将校たちは計画 を前倒しして実行に移します
  130. 8:08こうして始まったのが五一五事件 です
  131. 8:12まずは海軍の青年将校たちが考えた 計画について説明します
  132. 8:17最初に狙った場所は首相官邸内 大臣官邸政友会本部三菱銀行の
  133. 8:234つで これらを襲った後に集合して警視庁
  134. 8:27を襲撃する この間に別動隊が変電所を襲い
  135. 8:31東京を停電に陥れて混乱を引き 起こし
  136. 8:34その混乱を利用して戒厳令を敷き 荒木貞夫を総理大臣とする軍部
  137. 8:39政権を樹立するというものでした こうしてテロ計画が実行に移され
  138. 8:44各集団は持ち場へと向かっていき ます
  139. 8:47時刻は夕方の5時半ということも あり
  140. 8:50犬養毅は首相官邸で夕食を食べ ているところでした
  141. 8:54胸にピストルを突き付けられながら も犬養毅は落ち着いて
  142. 8:58お前たちなにを騒ぐか 話せばわかると語りかけ
  143. 9:02彼らを客間に招き入れようとします しかしその直後に青年将校たち
  144. 9:07は 問答無用と一蹴して頭部を銃撃
  145. 9:10こうして犬養毅は射殺されてしま います
  146. 9:14一方首相官邸以外では 手りゅう弾が投げられたけれど
  147. 9:17狙われた人々も無事だし 小さな破損ができた程度
  148. 9:21変電所を襲った別動隊も 設備の一部を破損させただけで
  149. 9:25送電を止めることはできませんでした こうして杜撰な計画によるテロ
  150. 9:29行為は 犬養毅総理大臣の暗殺だけで鎮
  151. 9:32圧されて 失敗に終わったのです
  152. 9:35しかしその影響は大きなものでした この五一五事件の結果犬養内閣
  153. 9:40は倒れたため 次の総理大臣を選ばなければなりません
  154. 9:44政党内閣が何かしらの理由で総理大臣 を失った場合
  155. 9:48今までは同じ政党の中から次の 総理大臣を選んでいました
  156. 9:52つまり今回の場合であれば 立憲政友会の犬養毅が暗殺された
  157. 9:57ため 同じ立憲政友会の総裁が次の総理大臣
  158. 10:01になる という選び方をしていたのです
  159. 10:03しかしこれに待ったをかけたの が陸軍です
  160. 10:06もしも再び政党内閣になったら 第二第三の事件が起きるだろう
  161. 10:11次は政党内閣を存続すべきではない もし政党内閣を組織するとして
  162. 10:16も陸軍大臣になる者が居ないだろう このように主張して強く反対したため
  163. 10:21結局元老の西園寺公望は 政党内閣の成立を断念
  164. 10:26こうして憲政の常道として 8年間つづいた政党内閣は終わり
  165. 10:30戦前の政党内閣制に終止符が打 たれたのです
  166. 10:38さていかがだったでしょうか 話せばわかるという民主主義の
  167. 10:42精神が 問答無用というファシズムの精神
  168. 10:44によって打ち消されてしまう五 一五事件は
  169. 10:47それ以降の日本が向かっていく 道のりを暗示しているような事件
  170. 10:50でした こうして戦前の政党内閣制は終了
  171. 10:54し 日本は戦争へと進んでいくのです
  172. 10:56ということで次の動画では 国際連盟脱退についてお話して
  173. 10:59いきます それではまた次の動画で

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