【昭和時代】246 浜口雄幸はなぜ暗殺された?世界恐慌と金解禁【日本史】 — Transcript
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- 0:01はいどうもみなさんこんにちは 今回は浜口雄幸内閣についてお
- 0:05話ししていきます 前回の動画でお話しした田中義
- 0:08一内閣は 張作霖爆殺事件の処理に失敗して
- 0:11総辞職 政友会がだめだったので民政党
- 0:15に政権が回ってきます こうして民政党総裁の浜口雄幸
- 0:19が総理大臣になったのですが 彼は東京駅で狙撃され死亡
- 0:23一体なぜ彼は殺されてしまった のでしょう
- 0:25ということでまずは 浜口雄幸とはどういった人物なのか
- 0:29というところからお話を始めて いきましょう
- 0:35浜口雄幸は土佐国 現在の高知県で生まれました
- 0:39成長した浜口雄幸は第三高等中学校 に入学
- 0:43ここで生涯の友となる幣原喜重 郎と出会ったのです
- 0:48その後東京帝国大学を卒業した 浜口雄幸は大蔵省に入り
- 0:52官僚としての道を歩み始めるの ですが
- 0:55当時逓信大臣をしていた後藤新平 が
- 0:58浜口を部下にしたいと考えて逓信 次官就任を要請
- 1:02こうして浜口雄幸は政治の世界 に足を踏み入れました
- 1:07しかし当時の内閣は第三次桂太郎 内閣
- 1:10大正政変によってたった53日で 崩壊し
- 1:14浜口雄幸は辞職に追い込まれて しまいます
- 1:17その後桂太郎が立憲同志会という 政党を結党すると
- 1:21浜口雄幸もそれに入党 以後立憲同志会が憲政会
- 1:25憲政会が立憲民政党となり 浜口雄幸はその初代総裁となった
- 1:31のです
- 1:32そんな時に田中義一内閣が 張作霖爆殺事件の処理に失敗して
- 1:35総辞任 こうして立憲民政党に政権が回
- 1:39ってきて 浜口内閣が成立しました
- 1:41そんな浜口内閣は成立してすぐに 10この政治方針を発表します
- 1:46当時の国民は政党政治は腐っている という不満を抱いていたため
- 1:52政治を公平で不正の無いものにして 国民の信頼を取り戻すために
- 1:57規律を正しくしようとしたのです そのために日本は中国との親好
- 2:02を増進し 軍縮を促進して列強との関係を
- 2:06改善する その上で経済関係の強化を行う
- 2:10そして福祉にも貢献する としていました
- 2:14この方針によると 財政と外交が重要になってきます
- 2:18ということで 大蔵大臣には財政のエキスパート
- 2:21で 元日銀総裁の井上準之助
- 2:24外務大臣には外交のエキスパート で
- 2:26協調外交方針を持つ幣原喜重郎 を任命し
- 2:30混乱している財政と外交の解決 を目指していくことになります
- 2:34財政の目玉に据えたのが金解禁 外交の目玉に据えたのがロンドン
- 2:39海軍軍縮条約の調印です 順番に見ていきましょう
- 2:42まずは財政についてです
- 2:44この時の財政で重要な言葉に 金本位制という言葉があります
- 2:49銀行にお金を持って行けば いつでも金に換えることができる
- 2:53し 逆に金を持って行けば
- 2:55いつでもお金に換えることができる という制度です
- 2:57そもそもなぜこの金本位制が重要 かというと
- 3:01経済がグローバル化したからでした 日本では円が採用されています
- 3:05が アメリカではドルが採用されています
- 3:08となると国をまたぐ貿易では いちいちお金を両替する必要が
- 3:12あり面倒でした そこで導入されたのが金本位制
- 3:16です 金本位制を導入している国同士
- 3:18であれば 貿易の際にいちいち両替をしなくても
- 3:21金を使えば取引ができるのです このような事情もあり世界の経済
- 3:26は金本位制で動いていました
- 3:29しかし世界が一変する出来事が 起こります
- 3:31第一次世界大戦です 戦場となったのは主にヨーロッパ
- 3:35で 日本はヨーロッパに物資を売って
- 3:38儲けていました こうなると話が変わります
- 3:41もしもこのまま金本位制を続けて いたら
- 3:44ヨーロッパの国々からどんどん 金が流出してしまうのです
- 3:48これはまずい そう考えたヨーロッパの国々が
- 3:51金本位制を停止 わざわざ両替をして貿易を行う
- 3:55ようになりました そんな状況で日本だけ金本位制
- 3:58を継続していたら 今度は日本から金がなくなって
- 4:02しまいます ということで日本も金本位制を
- 4:05停止したのです
- 4:06とはいえ先ほども言った通り金本 位制は便利でした
- 4:10いつまでも金本位制を停止したま まだと不便だし
- 4:13相場が変動して安定しません ということで第一次世界大戦が終わる
- 4:18と 各国は相次いで金本位制に復帰
- 4:21していきます 当然これをみた日本は
- 4:23我々も金本位制に復帰しよう と考えます
- 4:27しかし日本では第一次世界大戦 が終わった後に戦後恐慌
- 4:32関東大震災による震災恐慌 取り付け騒ぎによる金融恐慌とい
- 4:37ったように経済の混乱が続いて おり
- 4:39金解禁を実施する機会を逃していた のです
- 4:42しかもこれまで政権を取っていた のは立憲政友会
- 4:46立憲政友会は伝統的に 地方にどんどんお金を使っていこう
- 4:50という政策を取っていたため お金を貯めて金本位制に復帰しよう
- 4:55という考えはありませんでした ということで立憲民政党の浜口
- 4:59雄幸が政権を握ったこのタイミング で
- 5:01金解禁が実施されたのです これで貿易がしやすくなる
- 5:05貿易によって景気が回復するだろう そう考えていました
- 5:10しかし そのタイミングが最悪でした
- 5:12アメリカのニューヨークにある ウォール街株式市場で
- 5:15株価の大暴落が起こっていたの です
- 5:17暗黒の木曜日 世界恐慌の始まりです
- 5:21こうしてアメリカ全土に失業と 貧困がもたらされ
- 5:25その影響は全世界に拡散 当時の日本にとってアメリカは
- 5:29最大の輸出国だったので アメリカ経済が悪化したとなると
- 5:33輸出は激減してしまいます それどころか逆に外国の安い商品
- 5:38が日本に流れ込んで 大量の金が海外に流出してしまい
- 5:42ました 金本位制への復帰は嵐の中で雨戸
- 5:45を開くような結果をまねいたの です
- 5:48日本でも失業者が増えていき 労働者や農民は貧困化
- 5:52借金返済のために娘を売る農家 も出てきました
- 5:56こうして国民の間には政党政治 に対する不信感が更に強まります
- 6:00立憲政友会もダメだったが立憲 民政党もダメだ
- 6:04浜口内閣には期待できない そのような空気が広がっていった
- 6:08のです
- 6:09それでは次に外交についてです 浜口内閣の外務大臣は
- 6:12中学時代からの親友の幣原喜重 郎
- 6:15彼は中国の内政には干渉しない という
- 6:18協調外交の方針を持っている人物 でした
- 6:21第二次幣原外交です しかし1つ前の田中義一内閣では
- 6:26中国に兵を出したり 中国東北部の権力者である張作
- 6:30霖を爆殺したりしていました その結果日本と中国の関係は悪化
- 6:34しており かつてのように平和主義的な外交
- 6:37を行うことは もはや難しい状況になっていた
- 6:40のです それでも幣原喜重郎は
- 6:42国際協調を目指して活動していき ます
- 6:44ロンドン海軍軍縮会議です
- 6:47以前の動画でワシントン会議について お話しした時に
- 6:50主力艦つまり戦艦や空母の保有 制限をみんなで決めたと言いました
- 6:56一方補助艦つまり巡洋艦駆逐艦 潜水艦などの保有制限について
- 7:01は 未解決で終わっていたのです
- 7:03ということで イギリスの提唱によって
- 7:05アメリカイギリス日本フランス イタリアの代表により
- 7:09補助艦制限を議題とする会議が ひらかれます
- 7:12これがロンドン海軍軍縮会議です こうして
- 7:15主力艦建造禁止を更に五年延長 する
- 7:19アメリカイギリス日本の補助艦 の保有比率は全体で10107とし大型
- 7:25巡洋艦は10106とする 潜水艦保有量は3カ国とも5万2700
- 7:31トンとする といったことが決定されました
- 7:34このようにして決められた軍縮 は
- 7:36多くの人々に支持されていました が
- 7:38全ての人に支持される政策はありません この軍縮に不満を持った勢力がい
- 7:43ました 海軍です
- 7:45軍艦の量が制限されるとなると 当然海軍としては不満を持ちます
- 7:50しかも当時の海軍はアメリカを 警戒しており
- 7:53もしもアメリカと戦うことになったら 大型巡洋艦の比率はアメリカに対して
- 7:597割は必要 と考えていました
- 8:02ところが最終的な決定では対米 6割に減らされていましたし
- 8:06潜水艦保有量も減らされていました こんなに減らされてアメリカが
- 8:10攻めてきたらどうするんだ そのような考えだったでしょう
- 8:13一度は納得して引き下がった海軍 でしたが
- 8:16この不満に目を付けたのが政友会 でした
- 8:20民政党から政権を取り戻したい そう考えた政友会は
- 8:23軍と協力して浜口内閣を倒そう とし始めます
- 8:27軍令部の反対を無視したのは重大な 問題である
- 8:31これは統帥権の干犯だと主張する ようになったのです
- 8:35さてここで出てきた統帥権という 言葉ですが
- 8:38統帥権とは軍の作戦を立てたり 軍を指揮したりする権利のこと
- 8:43です それがなぜ問題になったのかという
- 8:45と 大日本帝国憲法第11条には
- 8:49統帥権は天皇のものだとされて いました
- 8:56しかも大日本帝国憲法第12条には 天皇は陸海軍の編制及び常備兵
- 9:03額を定む と書かれており
- 9:05兵の量を決めるのは天皇だとされて いたのです
- 9:08ここで立憲政友会は統帥権を拡大 解釈し
- 9:12統帥権を補佐するのは政府ではない なのに政府が軍の編制に関わる
- 9:18条約を締結しようとしている これは統帥権干犯憲法違反である
- 9:23そう主張したのでした
- 9:25とはいえロンドン海軍軍縮条約 は
- 9:27イギリスアメリカフランスイタリア が関わっている話
- 9:31日本の内部事情で条約を不成立 にするわけにはいきません
- 9:35浜口雄幸は昭和天皇や西園寺公望 といった強大なバックアップの
- 9:39もと 条約をなんとか成立させました
- 9:42がその反動は大きく これ以降軍部は統帥権の独立を
- 9:46理由に 政府の軍事への介入を拒否する
- 9:49ようになっていきます 次第に軍部への制御が利かなくな
- 9:52ってきたのです
- 9:54しかも軍部から見てみると条約 調印は日本の危機に見えます
- 9:58政府が軍部の意見を無視して条約 を結んだ
- 10:01政党の力が強くなりすぎている すでに政治を行う権限は天皇の手
- 10:07を離れ政党のものになってしまった それどころか政党は統帥権すら
- 10:12天皇から取り上げようとしている このままでは日本の体制が崩れて
- 10:16しまう 政友会と民政党による二大政党
- 10:20の支配を倒そう という考えが生まれ始めていました
- 10:24この考えは軍部だけでなく 生活に苦しむ民衆のなかにも
- 10:28政党内閣への不信感が募っています こうして日本国内には
- 10:32現状打破を叫ぶ軍部に共感する 人々が増えていきました
- 10:36そのような雰囲気が充満する中 浜口雄幸が岡山へ向かうために
- 10:41東京駅のホームを歩いていたところ 銃声が響き渡ります
- 10:45統帥権干犯問題や不景気を不満 とした青年が
- 10:48浜口雄幸総理大臣を狙撃したの でした
- 10:52浜口雄幸はただちに病院に運び 込まれ
- 10:54弾丸を摘出する手術を受けました が
- 10:58その後体調は悪化していき死亡 民政党を引っ張ってきた浜口雄
- 11:02幸は こうして凶弾に倒れ
- 11:04協調外交路線は行き詰まってしまった のです
- 11:12さていかがだったでしょうか 現役の総理大臣が暗殺されたのは
- 11:16原敬を含めて二人目 その時に立憲政友会から政権が
- 11:21変わらずに 高橋是清が総理大臣となった前
- 11:24例により 今回も民政党から政権は変わり
- 11:27ませんでした こうして浜口雄幸の後を継いだ
- 11:30のは若槻礼次郎 第二次若槻礼次郎内閣が成立します
- 11:34その第二次若槻礼次郎内閣で その後の日本の方向性を大きく
- 11:39変える事件が起こりました ということで次の動画では
- 11:42満州事変についてお話していき ます
- 11:44それではまた次の動画で
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