【昭和時代】245 関東軍暴走!張作霖爆殺事件【日本史】 — Transcript
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- 0:01はいどうもみなさんこんにちは 今回は
- 0:04張作霖爆殺事件についてお話し していきます
- 0:06当時の中国は大きく2つに分ける ことができ
- 0:10北側は張作霖 南側は蒋介石の勢力範囲という
- 0:13状態でした そんな中蒋介石が中国を統一する
- 0:18と考えて北へと侵攻を始めます これに困るのが日本です
- 0:23なぜなら当時の日本は中国東北 部に満州鉄道を持っており
- 0:27そこを失うわけにはいかなかった からです
- 0:30これはまずい 放っておくと蒋介石が攻めてくる
- 0:33そう考えた日本でしたが 蒋介石の北伐は中国の国内問題
- 0:38露骨に首を突っ込むことはできません ということで日本は
- 0:42張作霖を支援することで 間接的に蒋介石の軍勢を止めよう
- 0:46と考えました そんな時に起きたのが
- 0:49張作霖爆殺事件です このような流れから考えると
- 0:52張作霖を殺したのは蒋介石の軍 勢のように見えますがそうではありません
- 0:57実は張作霖を殺したのは日本の 陸軍部隊である関東軍です
- 1:02いったいなぜ関東軍は 張作霖を殺したのでしょう
- 1:06そのことを理解するために 少し時間をさかのぼって
- 1:09お話を始めていきましょう
- 1:14明治時代に成立した日本の政府 は
- 1:17薩摩藩と長州藩が中心となって 成立しました
- 1:21そうなると陸軍も自然と薩摩と 長州の派閥に分かれます
- 1:25特に勢力が強かったのは長州閥 の方で
- 1:28山県有朋を中心に 桂太郎寺内正毅田中義一と受け
- 1:33継がれています しかし大正時代の終わりごろになる
- 1:35と長州の人材が切れてしまい 長州閥から可愛がられていた
- 1:40岡山出身の宇垣一成を中心とした 宇垣閥へと引き継がれています
- 1:45これに対抗したのが薩摩藩による 薩摩閥で
- 1:48こちらは大山巌を中心に 上原勇作へと受け継がれていました
- 1:53しかしこちらも薩摩の人材が切 れてしまい
- 1:56同じ九州出身の真崎甚三郎を中心 に
- 1:59荒木貞夫や林銑十郎をかかえる 九州閥へと引き継がれています
- 2:04つまりこの頃の陸軍には宇垣閥 と九州閥があり
- 2:08長州閥の流れをくむ宇垣閥の方 が優勢だったのです
- 2:12それでは陸軍から視点を広げて 当時の日本の状況を見てみましょう
- 2:16この時の日本は遼東半島を中国 から租借して
- 2:21関東州と呼ぶようになっています この関東州を統治するために
- 2:25日本が設置した機関が関東都督 府で
- 2:28この関東都督府は 政治部門の関東庁
- 2:32軍事部門の関東軍に分かれました この関東軍が今回の動画では
- 2:37重要なカギを握っています
- 2:39更に視点を世界に広げてみると 第一次世界大戦が起きていました
- 2:44第一次世界大戦以前の戦争は 軍人が戦う戦争でしたが
- 2:47第一次世界大戦以後の戦争は 軍人だけでなくすべての国民が
- 2:52一丸となって戦う いわば総力戦の戦争となっています
- 2:56そうなると当然ですが 日本の軍人は危機感を持ちました
- 3:01戦争の仕方が大きく変わってしまった これからの時代は総力戦だ
- 3:05日本も総力戦体制を確立しなければ ならない
- 3:08そう考えたのです
- 3:10こうして日本の未来に危機感を持った 当時30代の陸軍軍人たちが中心
- 3:15となり 会合を開くようになります
- 3:17二葉会です 彼らの多くは試験を突破して陸軍
- 3:21に入ったエリートでしたが 陸軍で強いのは宇垣閥
- 3:24要職は宇垣閥によって占められている し
- 3:27人事権も宇垣閥が握っています いくら二葉会の人々が優秀でも
- 3:32宇垣閥に気に入られなければ 出世できないという状況だった
- 3:36のです こんな人事は間違っている
- 3:38古い陸軍を刷新しなければ そう考えた二葉会は
- 3:42人事改革を目指して九州閥に接近 し
- 3:45宇垣閥に対抗しようとしていきました
- 3:47危機感を持った軍事エリートは 他にもいました
- 3:51彼らは二葉会をまねして 会合を開催するようになります
- 3:55これが木曜会です 先ほどお話しした二葉会は
- 3:58主に人事問題を研究していたの に対して
- 4:01木曜会は主に満蒙問題を研究して いました
- 4:05満蒙というのは満州と内蒙古を さした言葉で
- 4:09地図で確認すると大体この辺り の地名です
- 4:12当時の日本はここに権益を持って いたし
- 4:15ソ連に対する戦略的な拠点でも ありました
- 4:18つまり満蒙は日本にとって重要な 場所だったのです
- 4:22しかし当時の中国では日本を排除 しようとする運動が激しくなって
- 4:26おり もはや話し合いで何とかなる状態
- 4:28ではありません こうして木曜会は
- 4:31話し合いがだめなら武力しかない 満蒙から中国を排除し日本がそこ
- 4:36を領有する という考えを持つようになって
- 4:38いきます
- 4:39さて情勢を整理してみましょう 当時の日本国内には立憲政友会
- 4:44と立憲民政党という 2つの大きな政党がいて
- 4:48この頃満州には関東軍と呼ばれる 日本の軍隊が駐屯している状況
- 4:53です もっと言えば二葉会や木曜会のような
- 4:56陸軍の改革を狙うグループもあります このように日本国内には4つの勢力
- 5:01があり 考えの違いが生まれていたのです
- 5:04最も平和主義的な考えを持っている 勢力から順に
- 5:07それぞれの考え方を見ていきましょう
- 5:10まず一番平和的な民政党の考え方 は
- 5:13以前の動画でお話した通り 幣原外交からの方針を続けてい
- 5:16ました つまり中国の内政には干渉しない
- 5:20という考え方です 次に立憲政友会の考え方は
- 5:24こちらも以前の動画でお話した 通り
- 5:26田中外交からの方針を続けてい ました
- 5:29つまり長城より南側については 蒋介石の国民政府による統治を
- 5:33認めるが 長城より北側については日本の
- 5:36権益を維持する そのために張作霖の勢力を利用
- 5:40するという考え方です 当時の総理大臣は立憲政友会の
- 5:44田中義一なので これが政府としての見解となって
- 5:47います そして関東軍の考え方は
- 5:50その更に一歩先をいっており 張作霖を排除して中国東北部を
- 5:55中国から分離し 日本のいうことを聞く新政権の樹
- 5:59立を目指す という考え方をしていました
- 6:01最後の二葉会や木曜会の考え方 は最も強硬的で
- 6:05あらゆる中国側の権力を武力によって 排除し
- 6:09中国東北部を日本が領有することを 目指す
- 6:12という考えを持っていたのです このように日本国内では意見が
- 6:16分裂しており それぞれがそれぞれの思惑で動く
- 6:18可能性がありました
- 6:20一方中国も張作霖と蒋介石に分裂 しています
- 6:24蒋介石の北伐に対して張作霖は 北京で待ち構えており戦う気でい
- 6:29ました これは日本としては困った状況
- 6:32です もしも国民革命軍と張作霖が戦
- 6:35った結果 張作霖が戦いに負け
- 6:37本拠地の奉天に逃げ込んでくれば 国民革命軍がそれを追撃してくる
- 6:42でしょう そうすれば日本が守りたいと思
- 6:44っている長城より北側に戦いが 飛び火してしまいます
- 6:48日本にとってそれだけは避けたい そう考えた田中内閣は張作霖に
- 6:53戦わずに奉天に帰ってこいと勧告 しました
- 6:57こうして張作霖は全軍に撤退を 命令
- 7:00北京を脱出して列車で奉天に帰って きます
- 7:03しかし 北京から奉天に向かう途中で
- 7:06張作霖の乗った列車は爆破されます 瀕死の重傷を負った張作霖はこれが
- 7:11原因で死亡しました 張作霖爆殺事件です
- 7:15この計画を立てたのは関東軍に いた
- 7:18二葉会のメンバーである河本大作 ついに日本政府の方針から外れた
- 7:22行動を取る軍人が現れ始めたの です
- 7:26自分の部下に張作霖を殺させた 河本は
- 7:29張作霖を殺したのは日本軍ではない 国民革命軍の仕業だと噓をつき
- 7:34ます 更にこの混乱に乗じて関東軍を
- 7:38出動させようとしました この頃には関東軍も
- 7:41張作霖を引きずり降ろしてもっと 日本に忠実な新政権を樹立させ
- 7:45よう そうすれば満州を日本の支配下
- 7:48における と考えていたため
- 7:50河本の行動を黙認 関東軍も日本政府の方針から外れた
- 7:54行動を取り始めます
- 7:56ところが河本大作の作戦はうまくい きませんでした
- 8:00張作霖が死んだとなると その後継者は張作霖の息子である
- 8:04張学良ですが 彼は日本の自作自演だという情報
- 8:07を得ると 冷静に事態を処理していったの
- 8:09で 大きな混乱は起こらなかったの
- 8:12です こうして混乱に乗じて関東軍を
- 8:15出動させるという河本らの計画 は失敗に終わり
- 8:18関東軍の考えていたような新政権 樹立は実現しませんでした
- 8:22しかも張学良は事態が鎮まるの を確認したら
- 8:26日本を敵とみなすようになり国民 政府に合流
- 8:29満州全土に中国国民党の旗をか かげます
- 8:32こうして中国の全土が国民政府 のもとに統一され
- 8:36日本の立場は更に困難なものになって しまいました
- 8:39それどころか日本の自作自演は 国際的にも疑惑を持たれます
- 8:44責任を追及されることを嫌った 陸軍は
- 8:47事件を曖昧に葬り去ろうとして いきました
- 8:50しかし政権を狙う立憲民政党が これを放っておくはずがありません
- 8:54民政党はこの事件をもとに田中 内閣の責任を追及
- 8:59これに対して田中内閣は 事件は調査中である
- 9:02として言い逃れをしていきました が
- 9:04日本の国際的信用は低下していく 一方です
- 9:07さすがに言い逃れはできない そう考えた田中義一は昭和天皇
- 9:11に 軍法会議を開いて真相を究明します
- 9:15犯人を処罰しますと上奏 しかし陸軍は
- 9:19責任を追及されたら大変だと考えて 軍法会議開催に強く反対しました
- 9:25この反対により田中義一は 河本大作を軍法会議にかけることは
- 9:29できず 結局退役処分にとどまりました
- 9:32これをみた昭和天皇は 犯人を軍法会議で処罰すると言った
- 9:37はずだ 話が違うと厳しく叱責
- 9:41田中義一が言い訳をしようとした ところ
- 9:43其必要なしと一蹴します こうして田中義一は天皇からの
- 9:48信認を失ったとして辞職し その三か月後に病で死んでしまった
- 9:54のです
- 9:57さていかがだったでしょうか こうして満州における関東軍の
- 10:01計画は失敗しました それどころか反動として中国は
- 10:05統一され 満州の権益を拡大しようとする
- 10:08日本の政策は 更に困難となっていきます
- 10:11そんな中で国内では 立憲政友会の田中義一内閣が総
- 10:15辞職 そうなると次は立憲民政党に政権
- 10:18が回ってきます ということで次の動画では
- 10:21浜口雄幸内閣についてお話しして いきます
- 10:23それではまた次の動画で
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