【明治時代】227 日本の産業革命と社会運動【日本史】 — Transcript
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- 0:01はいどうもみなさんこんにちは 今回は日本の産業革命について
- 0:05お話していきます 当時開国した影響で
- 0:08日本でも産業革命が急速に進行 し
- 0:12資本主義経済が浸透していきます こうして日本でも
- 0:15労働問題や公害問題といった 社会問題が起きていくのです
- 0:20ということで今回の動画では 日本の産業革命の様子を見ていき
- 0:24ましょう
- 0:27そもそも産業革命とは何なのか というところから話を始めましょう
- 0:32産業革命というのは 手作業で物を作っていた状態から
- 0:37機械で物を作る状態に移る時の 産業上の変化のことです
- 0:42例えば手で糸を作っていた時と 工場で機械を使い
- 0:46糸を作るようになった時を 思い浮かべてみてください
- 0:50機械の方が大量生産を行えると思います このような変化が日本で起きた
- 0:55のが 明治時代のことでした
- 0:57中でも最も早く発展を初めたのは 紡績業です
- 1:01紡績業というのは 綿を栽培して綿花を取り
- 1:05その綿花を糸にする作業のこと です
- 1:07日本が開国すると 外国から大量に綿製品が流れ込ん
- 1:12できて 日本に昔からあった在来綿業は
- 1:15大打撃を受けました 外国は機械で糸を大量生産していた
- 1:19ので 日本の手作りによる紡績業は
- 1:22太刀打ちできなかったのです そんな紡績業に似ているけど
- 1:27違った形で発展した産業があります 製糸業です
- 1:31製糸業というのは 桑の木を植えて
- 1:34それを蚕に食わせ その蚕が作った繭から糸を繰り
- 1:39生糸をつくる産業のことです この製糸業は先ほどの紡績業とは
- 1:44反対で 開国により大繁盛しました
- 1:48欧米の国々はこの生糸を欲しがって いたため
- 1:51需要が増えて 日本の輸出の稼ぎ頭となったから
- 1:54です
- 1:55このように 製糸業はいい状態ですが
- 1:58紡績業は大打撃を受けて悪い状態 です
- 2:01この状態をなんとかしなければ そう考えた渋沢栄一によって開業
- 2:06されたのが 大阪紡績会社です
- 2:09海外が機械を使うなら日本も機械 を使えばいい
- 2:13そのような考えから大阪に 機械で大量の綿糸を作る会社が
- 2:18設立されたのです この大阪紡績会社は大ヒット
- 2:22日本でも近代的な機械による工場 が作れる
- 2:25ということを示した まさに記念碑的な会社となりました
- 2:29では日本の最大の輸出品として 活躍していた
- 2:32製糸業の方はどうなっていたか というと
- 2:35こちらも機械化が進んでいました 富岡製糸場です
- 2:38群馬県の富岡に模範工場を作り このように作ればいいんだよ
- 2:43と国民に対して教育をしたのです 半分人間の手で
- 2:47半分機械が作る といったように
- 2:50部分的に機械を取り入れる という工夫をしました
- 2:54これを器という漢字を用いて 器械製糸といいます
- 2:59このように当時の日本は 工業先進国の欧米から機械を買い
- 3:04工業後進国のインドから綿花を買う そうやって作った綿糸を
- 3:10中国や朝鮮に売る といった流れでお金を儲け
- 3:14そのお金で日本は更に機械を買い その機械を使ってまたお金を儲ける
- 3:20という貿易の構造をしていました
- 3:22以上のように軽工業は 工業化を進めることができました
- 3:26が 重工業の発達はかなり遅れてい
- 3:29ました その中でも早くから重視された
- 3:32のは 兵器産業です
- 3:34そもそも 明治政府が掲げていた目標は
- 3:37富国強兵 兵器産業の発達は
- 3:40目標の1つでした 政府は東京と大阪に武器弾薬の
- 3:46工場を作り 小銃や大砲の生産を開始しました
- 3:50しかし武器や弾薬を作るためには そもそもの前提として
- 3:54鉄が必要です この頃の日本では
- 3:57鉄はごくわずかしか生産されて おらず
- 4:0190%近くを海外からの輸入に頼って いました
- 4:05これはよくない状況です もしも鉄が足りない
- 4:08となると 軍艦の製造にも影響が出ます
- 4:12しかも兵器以外にも 鉄道用レールでも
- 4:15鉄は必要となります
- 4:17こうして高まった鉄の需要に応 えるべく
- 4:19衆議院は製鉄所の設立を決定 こうして作られたのが八幡製鉄所
- 4:25です 設計はドイツ人の専門家に頼み
- 4:29機械もドイツ製 それどころか
- 4:31経験のない日本人だと 機械を動かすこともできないの
- 4:34で 操作する人もドイツ人の技師や
- 4:37職工長を 高い給料で雇いました
- 4:40こうして鉄を作れるようになる と
- 4:42線路を敷けるようになります 線路が完成したら流通が発達し
- 4:47鉄道が日本の産業を支えていく のです
- 4:50日本の鉄道は新橋横浜間の開通 で始まりましたが
- 4:54すぐに日本各地で鉄道ブームがお こります
- 4:58東海道線は神戸まで全通し 上野ー青森間の日本鉄道も完成
- 5:03しました 他にも山陽鉄道が馬関
- 5:06現在の下関まで全通したことにより 青森から下関までの
- 5:10本州縦断鉄道が完成 幅広い範囲で
- 5:14物資や人員の大量輸送ができる ようになりました
- 5:18このように日本の産業革命は 政府が主導して
- 5:21近代的な産業を育てていった という特徴があります
- 5:25さてそんな社会の変化により 大きな影響を受けたのは
- 5:29工場で働くようになった人々 労働者でした
- 5:33当時の労働環境は劣悪で 例えば子供を働かせたり
- 5:38人間の体力では不可能な時間を 働かせたりしていました
- 5:42しかも逃げようとしても逃げられない もしも逃げようとしているところ
- 5:46を 見つかったら殴られる
- 5:47といった具合だったので この頃に労働者を保護すべきだ
- 5:51という議論が始まっていきます
- 5:54他にも社会の変化により 公害事件も起きています
- 5:57足尾銅山鉱毒事件です 足尾銅山というのは栃木県にある
- 6:02銅山です この銅山は古河市兵衛という人物
- 6:06が 政府から払い下げを受け
- 6:08巨額の資金を投じて経営してい ました
- 6:11しかし時間がたつと 銅山から流れてきた汚染水による
- 6:15鉱毒被害が問題となっていった のです
- 6:18汚染された水は渡良瀬川に流れ 込み
- 6:21栃木群馬を通って利根川に入り ます
- 6:24もともと水質が良かった渡良瀬川 は
- 6:27沢山の魚が取れることで知られて いましたが
- 6:29汚染された水によって魚は取れ なくなりました
- 6:33鉱毒被害は関東北部で 大きな問題となっていったのです
- 6:37そこで立ち上がったのが田中正 造です
- 6:40かれは栃木県出身の政治家で 衆議院で鉱毒問題について
- 6:45訴え続けてきた人物です しかし当時の政府の方針は殖産
- 6:49興業 つまり生産を増やし産業を興せ
- 6:54というスタンスでした そのような考えだったので政府
- 6:57は 環境問題を優先していたら
- 6:59産業の停滞を招くとして 田中正造の声にも
- 7:04民衆の声にも耳を傾けようとせ ず
- 7:07なんら有効な対策を取ろうとは しませんでした
- 7:10そのような状況を受けて 群馬県や栃木県の村人たちが
- 7:14徒歩で東京へと出発 被害の惨状を
- 7:17直接政府に訴えようとしたのです しかし彼らが館林に差し掛かった
- 7:22頃 警官との間で小競り合いが発生
- 7:25村人たちは利根川を突破しよう としましたが失敗
- 7:28退却しているところを追いかけて きた警察官が
- 7:32殴る蹴るの暴行を行い 弾圧をしています
- 7:35このような政府の対応に抗議する ため
- 7:38田中正造は衆議院議員を辞職 死を覚悟して天皇への直訴を決意
- 7:44します 文章が上手いとして有名だった
- 7:47幸徳秋水にたのみこみ 直訴の文章を考えてもらい
- 7:51田中正造はその文章を持って 日比谷に向かいました
- 7:55そこで議会開院式を終わらせて 帰る
- 7:58天皇の行列の前に飛び出して お願いがございますと直訴を行った
- 8:03のです 結局直訴は失敗してしまい
- 8:05次第に反対運動は孤立化 その解決は第二次世界大戦後と
- 8:10なるほど 深い問題となっていきます
- 8:13つまり当時の問題点というのは お金持ちの資本家が労働者を雇
- 8:18って働かせ その労働に見合わないような
- 8:22少ない報酬を与えていたことでした こうして資本家と労働者との間
- 8:26で溝が深まっていく中 一筋の光が見えてきます
- 8:30新しい工場が全国各地に作られて いくと
- 8:34労働者が不足してきたのです となると労働者は労働条件の悪い
- 8:39工場はさっさとやめて 割のいいところに移るようになり
- 8:44資本家に対して強気に出ることが できるようになってきました
- 8:48こうして労働者は 労働環境が悪い場合には
- 8:51ストライキを起こすようになります ここで1つ有名なストライキを紹介します
- 8:56日鉄機関方ストライキです
- 8:58日鉄というのは日本鉄道の略で 東北を中心に運営されていた
- 9:03会社のことです ある時日本鉄道会社の機関方
- 9:08つまり現代でいうところの運転手 たちの手元に
- 9:11差出人不明の手紙が届きます その手紙には我々の仕事は責任
- 9:16重大な仕事だ なのに会社は我々を冷遇している
- 9:20と書かれていました 実際当時の機関方は
- 9:24椅子に座った上司の前に土下座 して
- 9:27命令を聞かなければならないほど 悪い待遇を受けていたのです
- 9:31そのような待遇を改善しようと 謎の人物が手紙を送ってきたということ
- 9:36でした この手紙の存在を知った日本鉄道
- 9:39会社は調査を開始して 差出人を突き止めます
- 9:42差出人はとある機関庫に勤務している 機関方の職員でした
- 9:47こうして日本鉄道会社は彼らを 解雇
- 9:50しかしこの一連の流れを見ていた その他の機関方400名がこれに抗議
- 9:55して 一斉に病気あるいは事故を理由
- 9:58として みんなで仕事を休んだのです
- 10:02鉄道が止まれば社会の活動がと まります
- 10:05その影響力はものすごいものでした 結局このストライキは会社の敗北
- 10:10機関方の要求の多くは認められた のです
- 10:13このような社会の到来を 心待ちにしていた人物がいました
- 10:17高野房太郎という人物です 彼は若いころにアメリカに渡った
- 10:22経験があり そこで見た労働階級の生活水準
- 10:26の高さに 衝撃を受けていました
- 10:28日本の労働環境は間違っている 日本に帰ったら必ず日本の労働
- 10:33環境を改善しよう と決心し日本に帰ってくるのです
- 10:38そんな時に日本でストライキが 流行するなど
- 10:41労働運動が始まろうとしていました 今こそ行動すべき時だ
- 10:46そう感じた高野房太郎は演説会 を開き
- 10:49労働者の生活改善のために動き 始めます
- 10:52こうして高野房太郎の手助けも あり
- 10:55日本鉄道会社に 矯正会という労働組合が誕生する
- 10:59のでした
- 11:00しかし当時は労働者にとって不利 なことが多すぎました
- 11:04政府はこの労働運動を問題視し 治安警察法を施行
- 11:09この法律によってストライキは 事実上違法とされ
- 11:12労働運動は抑え込まれてしまいます
- 11:15このような社会問題の影響で 2つの運動が生まれていきます
- 11:191つめが普通選挙運動 2つめが社会主義運動です
- 11:24政府が権力で労働運動を抑え込 もうとするのならば
- 11:28労働者も政治の世界に乗り出して 対抗しなければならない
- 11:32そのためにはまず最初に まだ与えられていない選挙権を
- 11:36手にする必要がある と労働者たちが考えるようになった
- 11:40のです こうして労働者階級が
- 11:43普通選挙実施を求めるようになりました 高野房太郎のような労働運動の
- 11:48リーダーたちは 普通選挙の実現を求めて活動を
- 11:51始め 労働者の選挙権獲得のために動
- 11:54いていきます この運動の影響もあって
- 11:57地租15円以上を納めるものだけ に与えられていた選挙権が
- 12:01地租あるいは直接税10円以上を 納めるものに拡大されました
- 12:07しかしそれでも成年男子の8%に すぎず
- 12:11一般農民や労働者は 依然として政治に参加することが
- 12:14できなかったのです
- 12:16この普通選挙運動と並行して行 われたのが
- 12:19社会主義運動です 産業革命によってもたらされた
- 12:23資本主義では 資本家と労働者との間に貧富の
- 12:26差が生まれ 労働者が搾取される
- 12:29という問題点がありました これを受けて活発となったのが
- 12:33貧富の差がない社会の実現を目標 とする
- 12:36社会主義運動でした 懇親会も開かれるようになり
- 12:40幸徳秋水を含む6名によって 日本初の社会主義政党が組織されます
- 12:46社会民主党です しかし政府が黙っているわけがありません
- 12:50社会民主党が結成される という情報を手にすると
- 12:54政府は会議を開いて 結社禁止の方針を決定
- 12:58日本で最初の社会主義政党は 生まれると同時に
- 13:02治安警察法によって 圧殺されてしまったのです
- 13:09さていかがだったでしょうか 日本で産業革命が起きた影響で
- 13:13資本主義経済が浸透していき その反動で普通選挙運動や
- 13:18社会主義運動が起きた ということが理解できたと思います
- 13:22前回の動画から2回に渡り 日清戦争後の日本の様子について
- 13:26見てきましたが いよいよ日露戦争が始まります
- 13:30ということで次の動画では 日露戦争についてお話ししていき
- 13:33ます それではまた次の動画で
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