【明治時代】226 日清戦争後の日本【日本史】 — Transcript
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- 0:01はいどうもみなさんこんにちは 今回は
- 0:03日清戦争後の日本についてお話し していきます
- 0:07日清戦争に勝利した日本でした が
- 0:09そこで安心することはできません 次の戦争に向けて
- 0:12準備をしなければならないから です
- 0:15こうして日本は軍備拡張を行って いくのですが
- 0:18軍備拡張にはお金がかかります ということで政府は
- 0:21お金を確保するために増税を行う 必要がありました
- 0:25しかし税金が上がるとなると 当然政党は反対します
- 0:30こうして日清戦争後の日本では 増税したい藩閥政府と
- 0:34増税を止めたい政党の間で 攻防が行われていくのです
- 0:38ということでまずは 日清戦争が終わったところから
- 0:41お話を始めていきましょう
- 0:46日清戦争に勝利した日本は 下関条約を締結
- 0:51遼東半島澎湖諸島台湾を手に入れ ました
- 0:54やっと清の脅威を払拭した そう考えていたことでしょう
- 0:58しかしロシアがこの状況を 放ってはおきませんでした
- 1:02三国干渉です フランスドイツを誘ったロシア
- 1:06は日本に対して 遼東半島を返還しろと通告
- 1:11日本は圧力に負けて 遼東半島を返還します
- 1:15つまり日清戦争の勝利は ロシアという新たな脅威を生む
- 1:19という結果になったのです
- 1:21こうなると日本は 来たるべきロシアとの戦い
- 1:24日露戦争に備えなければなりません 日清戦争の賠償金は
- 1:29最終的に日本円換算で 約3億6000万円となっており
- 1:34莫大な臨時収入でした その賠償金の使われ方として
- 1:39最も多かったのが軍備拡張費で その割合は62%
- 1:44次に多かったのが臨時軍事費で 21.7%
- 1:49その後に皇室費台湾経費教育基金 災害準備金その他と並んでおり
- 1:56ほとんどが軍備拡張に使われた ことがわかるかと思います
- 2:00さてこの頃の内閣総理大臣は誰 だったかというと
- 2:03伊藤博文でした 第二次伊藤内閣です
- 2:06伊藤内閣は 大切なのは軍備拡張だけではない
- 2:10鉄道や電話といった産業基盤の整備 もしなければならない
- 2:15と考えていました しかしそのためにはお金が足りません
- 2:19こうして やはり増税はまぬがれない
- 2:22という考えに至るのです
- 2:23ここで出てくるのが自由党です 自由党は日清戦争前から
- 2:28政府に接近するようなそぶりを見 せていたので
- 2:31政府としては 自由党と手を組んで増税を行おう
- 2:35と考えたのでした こうして政府と自由党が提携を
- 2:39宣言 行政の勢力を率いている伊藤と
- 2:43大政党を率いている板垣が手を 組んだのです
- 2:46これによって軍備拡張の予算が 衆議院を通過
- 2:50自由党の協力あってのことでした ということで自由党の板垣退助
- 2:55は その見返りに内務大臣として
- 2:57第二次伊藤内閣に入閣します 第二次伊藤内閣は事実上自由党
- 3:02との連立内閣となったのです その後も伊藤は
- 3:06内閣を強化しよう と考えて
- 3:09今度は外務大臣に大隈重信を復帰 させようとしました
- 3:13しかしこれには板垣が反対して おり
- 3:15実現には至りませんでした
- 3:18また政府内部でも意見が合わなく なってきます
- 3:21山県有朋は依然として超然主義 を主張しており
- 3:24政党と提携するべきではないと 考えていました
- 3:28そして松方正義は 板垣の自由党ではなく大隈の進歩
- 3:33党と提携すべき と考えており
- 3:36政府内部でも分裂が起きていた のです
- 3:38このような状況に伊藤は もはやこれ以上の政権維持は難しい
- 3:43と考えて辞任しました
- 3:46次に総理大臣に選ばれたのは松 方正義
- 3:49第二次松方内閣です ということで松方正義は進歩党
- 3:54と提携 大隈重信が外務大臣となりました
- 3:58松方の松と大隈の隈を取って 松隈内閣しょうわいと呼ばれます
- 4:04ちなみに進歩党というのは 大隈重信の立憲改進党が
- 4:09他の諸政党を吸収して大きくなり 名前を変えた後の政党です
- 4:14松方正義といえば 以前別の動画でお話しした
- 4:17松方財政が有名です その時に松方正義は
- 4:21本当は金本位制にしたい でもまだ日本には十分な金貨がない
- 4:27ということで銀本位制を導入して いました
- 4:30しかも大隈重信も明治初期に財政 を担当した人物
- 4:35つまり二人にとって金本位制への 移行は悲願でした
- 4:39ということでこのタイミングで 日清戦争の賠償金を準備金に
- 4:44日本は金本位制に移行します
- 4:47しかし先ほどから言っている通り この時の一番の問題は
- 4:51どのようにして増税を行うか ということです
- 4:54松方正義が増税を行いたいと言う と
- 4:57大隈重信は 増税で収入を増やすことよりも
- 5:01節約で支出を減らすことが先だ と反対
- 5:05結局この問題が解決できず 進歩党と松方内閣との提携は断絶
- 5:11こうなると第二次松方内閣の足場 はぐらぐらです
- 5:14そのまま議会に突入しましたが もちろん増税を巡って政党と対立
- 5:20自由党が内閣不信任案を提出した ことをきっかけに
- 5:24松方正義は衆議院を解散し総辞職 を行いました
- 5:28この後を継いだのは伊藤博文 第三次伊藤内閣です
- 5:32伊藤は政党の力を認めているの で
- 5:35大隈と板垣に協力を求めたました が
- 5:38進歩党自由党ともに 増税反対を掲げていたため提携
- 5:42は失敗 結局第三次伊藤内閣も増税の問題
- 5:46にぶち当たり 自由党と進歩党は247対27という
- 5:52圧倒的な票差で 増税案を否決しました
- 5:55これを受けて伊藤内閣は ただちに衆議院を解散
- 5:58もはや前に進めなくなってしまい ました
- 6:01ここで自由党と進歩党はあることに 気づきます
- 6:05あれ俺たち向いている方向同じ じゃね
- 6:08そんなことになるわけです ということで自由党と進歩党は
- 6:11合体します こうして誕生したのが
- 6:13憲政党です 自由民権運動以来
- 6:16民党として活躍していた 2つの伝説的な政党が
- 6:20分裂対立を乗り越えて ついに1つにまとまったのです
- 6:25憲政党という最強の政党が出来 上がってしまったからには
- 6:28次の総選挙では憲政党の大勝利 がほぼ確実です
- 6:33ということで伊藤博文は 憲政党に対抗したい
- 6:36私自ら政党を作ろう と考えます
- 6:40しかしこの考えは 超然主義的な考えを持っている
- 6:43山県有朋が反対 政府は議会に左右されてはならない
- 6:48伊藤が政党を作るなんて言語道 断である
- 6:51というわけです そんな状態だったので次の選挙
- 6:54では 憲政党が300中244議席を占める大
- 6:58勝利 藩閥政府は大ピンチになってしまい
- 7:01ました
- 7:02こんな状況では 誰も総理大臣にはなりたくありません
- 7:06ということで伊藤博文は もはや大隈と板垣に政権を担当
- 7:10させるしかないだろう と発言
- 7:13政党嫌いの山県有朋は これに対して反発しましたが
- 7:16自分が後任を引き受ける勇気はありません でした
- 7:19ということで天皇は 大隈と板垣に組閣を命令
- 7:23こうして大隈重信を総理大臣 板垣退助を内務大臣とする
- 7:28日本初の政党内閣が成立します 隈板内閣です
- 7:32しかし なんと隈板内閣は
- 7:34わずか4か月ほどで崩壊してしま います
- 7:36理由は簡単 大臣職の取り合いです
- 7:40憲政党が出来上がったからとい って
- 7:42今まで争っていた2つの政党が はい仲直りとはいきません
- 7:46依然として旧自由党と旧進歩党 の間に溝はあり
- 7:51両者が大臣職を取り合ったのでした そんな時に起きたのが
- 7:54共和演説事件です
- 7:56この事件はとある会合で 旧進歩党の文部大臣である尾崎
- 8:01幸雄が もし日本が共和制となれば三井
- 8:05三菱らは大統領になるだろう と演説をした事件です
- 8:09この発言を受けて旧自由党系や 宮中勢力は
- 8:13日本が共和制になるなんて例え 話としてもけしからん
- 8:17として反発 尾崎行雄は天皇に対する不敬の
- 8:21言動として攻撃され 辞職に追い込まれてしまいました
- 8:24この一連の事件の裏で暗躍していた のが
- 8:27星亨です
- 8:29星亨というのはかつての自由党 の指導者で
- 8:32以前から政党で協力することに 反対していた人物でした
- 8:37彼は二年余りアメリカで公使を 務めていたのですが
- 8:40その役を辞任して帰国 尾崎行雄の共和演説を批判して
- 8:45辞任に追い込みます 尾崎行雄が辞任したことにより
- 8:48文部大臣の後任をめぐって 旧自由党系と旧進歩党系の争い
- 8:53が激化 結局この戦いにより
- 8:56憲政党は分裂し 星亨率いる旧自由党は
- 9:00新しく別の憲政党を結成しました
- 9:03こうなると旧進歩党勢力も黙って はいられません
- 9:07第一次大隈内閣は総辞職し 日本初の政党内閣は
- 9:11議会を迎えることもなく崩壊しました 旧自由党勢力が憲政党と名乗っている
- 9:17ことを受けて旧進歩党は 我々こそが本物の憲政党だ
- 9:21と主張 憲政本党を結成するのです
- 9:25このようにして 政党だけではまだ政権を担当すること
- 9:29ができない ということが明らかになりました
- 9:32なので再び藩閥勢力による内閣 が成立します
- 9:35第二次山県内閣です この第二次山県内閣は
- 9:39重要な政策をたくさん行っています 地租増徴
- 9:43文官任用令の改正 治安警察法
- 9:46衆議院議員選挙法改正 軍部大臣現役武官制
- 9:51以上5つです 順番に見ていきましょう
- 9:54まず1つめが地租増徴です さすがの山県有朋も
- 9:58地租増徴のためには政党の力を 無視することはできない
- 10:02と考えていました ということで山県有朋は
- 10:05憲政党の星亨に接触します なぜなら星亨は
- 10:09鉄道などを整備して産業育成を 行いたい
- 10:13そのためには増税に譲歩しても よい
- 10:16と考えている人物だったからです こうして山県内閣は憲政党と提携
- 10:22両者の間で増税に向けて話し合い が始まります
- 10:25山県が提出した原案は 地租を2.5%から4%に引き上げるという
- 10:30ものでしたが これには星亨が反対
- 10:34交渉により3.3%に抑え 増税期間も5年に限ると修正させ
- 10:39ました こうして両者の妥協により
- 10:42ついに悲願の増税が達成され 軍拡財源をめぐる争いに決着が
- 10:47ついたのです
- 10:48次に2つめの文官任用令について です
- 10:51先ほどから見てきた通り この頃の政治の世界では
- 10:54政党の力が強まっていました 超然主義的な考えを持っている
- 10:58山県有朋からすると そのような状況は耐えられません
- 11:02そこで山県有朋は 政党に入っている奴らが偉い役人
- 11:06になれないように制限しよう と考えます
- 11:09こうして文官任用令を改正 試験を受けなければ偉い役人に
- 11:13はなれないようにします 要するに政党員が偉い役人になる
- 11:17道を制限したわけです こうなるともちろんですが
- 11:21山県内閣と提携していた憲政党 は
- 11:23これに強く反発します こうして憲政党は
- 11:27一向に見返りを与えない山県内閣 に見切りをつけ
- 11:30政府との提携打ち切りを宣言した のです
- 11:33それでは3つめの治安警察法について です
- 11:36詳しくはまた次回の動画で話します が
- 11:39この頃の日本では 労働者によるストライキが起き
- 11:42たり 労働組合が結成されたりしてい
- 11:44ました ということで山県有朋は
- 11:47それらの社会運動を抑え込むために 治安警察法を制定して
- 11:51取り締まりを強化したのです 政府に逆らうやつは弾圧する
- 11:56というわけですね こうして労働者たちは
- 11:58その後ながく苦しんでいくこと になります
- 12:00では4つめの衆議院議員選挙法改正 についてです
- 12:05いろいろと政党を抑圧したものの 超然主義がもはや不可能である
- 12:09ことは 山県有朋も理解していました
- 12:12ということで懸案となっていた 衆議院議員選挙法の改正が行われ
- 12:16ます 選挙権の条件を
- 12:18直接国税15円から10円に引き下げ たことにより
- 12:22有権者は倍増 被選挙権では納税額による制限
- 12:26が撤廃されました こうして国民の参政権は拡大された
- 12:29のです
- 12:30最後に5つめの軍部大臣現役武官 制についてです
- 12:35内閣には陸軍大臣と海軍大臣という 役職があります
- 12:39山県有朋はこの陸軍大臣と海軍 大臣になれる人物を
- 12:44現役の陸海軍大将と中将に限定 したのです
- 12:48この制度によって軍の独立性が 強まり
- 12:50のちの軍部独走の原因の1つとなって いきます
- 12:53さて先ほど憲政党は山県内閣との 提携を断ち切りましたが
- 12:58その後どうしたかというと 伊藤博文と手を組もうと考えました
- 13:03憲政党の党首にならないか そう誘ったのです
- 13:07しかし伊藤はこれを断って 自ら政党結成に乗り出します
- 13:12これを受けて憲政党は 伊藤が新政党を組織するなら
- 13:16憲政党は解散してその傘下に集 まろう
- 13:20と考えるようになります こうして憲政党は解党し
- 13:24伊藤博文が総裁となって 憲政党を中心に立憲政友会が結成
- 13:30されました
- 13:31これまでの流れから考えると 要するに立憲政友会というのは
- 13:35かつて自由民権派として活躍した 旧自由党系の政治家と
- 13:39伊藤博文系の官僚が中心メンバー となったという
- 13:43強い基盤を持つ政党です その後立憲政友会は
- 13:47鉄道敷設や港湾の修築などを積極 的に行って
- 13:51日本の経済発展を目指していく ようになっていきます
- 13:54経済が発展すれば 支持者の地主層資本家層が儲かり
- 13:58ます このようにして
- 14:00地主層の支持と政府による還元 この仕組みができあがりました
- 14:04伊藤博文が立憲政友会を結成した これを受けてライバルの山県有朋
- 14:10が動きました 急いで辞表を提出し
- 14:14後任に伊藤を推薦したのです 要するに創立直後で体制が整って
- 14:19いない伊藤に総理大臣を押し付ける ことで
- 14:22伊藤を困らせてやろうとしたわけ です
- 14:24そんな大変な状況の中 伊藤は立憲政友会を基礎に第四
- 14:29次伊藤内閣を組織 これ以降は伊藤系による政友会
- 14:33と 山県系による藩閥との間で
- 14:35政権交代劇が続くことになって いきます
- 14:39結局第四次伊藤内閣は半年余り で終わりました
- 14:42これを機に伊藤山県のような 明治維新以来の功労者たちが第一
- 14:48線を退きましたが その後も天皇の相談相手として
- 14:52大きな勢力をふるっています このような天皇の重臣のことを
- 14:56元老と呼びます 伊藤博文山県有朋の他には
- 15:01黒田清隆松方正義井上馨西郷従 道大山巌が名を連ね
- 15:07のちに桂太郎と西園寺公望も この元老に加わります
- 15:12法律上には何の規定もありません でしたが
- 15:14天皇の相談相手として国家の重大な 政策決定に関わっており
- 15:19事実上明治時代の日本を運営していた 最高指導者になっていくのです
- 15:28さていかがだったでしょうか 今回の動画で
- 15:30日清戦争が日本の政治に与えた 影響を
- 15:33理解できたかと思います しかし日清戦争が影響を与えた
- 15:37のは 政治だけではありません
- 15:39ということで次の動画では 日本の産業革命についてお話して
- 15:43いきます それではまた次の動画で
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